クラミジアって喉にも発症するの!?その完成経路は?

2019年08月22日
心配している男性

クラミジアは主に、性交渉などにより泌尿器や性器の粘膜に感染して炎症を起こすことが知られています。実はクラミジア症は泌尿器・性器の粘膜以外の場所に感染して、炎症を引き起こす場合があります。最近増えている症状は、細菌が咽(のど)に感染して扁桃炎・咽頭炎や高熱などを引き起こす咽頭クラミジア症です。扁桃炎は風邪をこじらせてしまった際にも起こる病気なので、風邪と間違われて発見が遅れるケースが少なくありません。

咽頭クラミジア症の感染経路ですが、主に性交渉(オーラルセックス)です。性器や尿道に感染している人とのオーラルセックスにより、喉の粘膜に菌が感染します。性病専門のクリニックが調査した結果によると、性器や泌尿器への感染が認められた人の中で、男性で約1割、女性で約2割の人で咽頭部にも感染していたというデータが存在します。最近は日本で性風俗産業や個人間でオーラルセックスが広まり、性器または口を通して咽頭部に感染をするケースが増えています。オーラルセックスであれば妊娠の心配はありませんが、感染症の予防にはならないので注意が必要です。

性器から口・喉以外にも、口から口という感染経路も存在します。既に喉に感染している人とディープキスをすると、口を通して性病が感染してしまいます。逆に、口から性器・泌尿器に感染をする場合もありえます。咽頭にクラミジア菌が感染したとしても、無症状で菌が残存しているケースがあります。無症状であっても感染力を保ち続けるため、本人が気がつかない間に多くの人に感染させてしまうケースも少なくありません。

一般的に日本では性病というと性器を通して感染をするというイメージが強く、男性がコンドームを使用すれば感染を完全に防ぐことができると考えている人がたくさんいます。性病の病原菌の中には性器以外にも喉の粘膜にも感染をするものがあるので、ディープキスなどでうつされてケースもあるので注意が必要です。

性器や泌尿器のクラミジアを完治させても、咽頭部に細菌が残存していると他の人にうつしてしまう恐れがあります。自分だけが治療をして完治させたとしても、再びパートナーから感染させられるケース(ピンポン感染)も少なくありません。もしも性器や泌尿器にクラミジアの感染が認められたら、咽頭部やパートナーも一緒に検査を受けるべきです。ピンポン感染を防ぐためには、パートナーも含めて感染経路として考えられる全ての部位で治療をすることが大切です。

喉にクラミジア菌が感染して症状を発症する場合、約1~3週間ほどの潜伏期を経てから扁桃炎などが起こります。何割かの人は、感染しても自覚症状が出ないまま何年も過ごす場合があります。無症状でも風邪・インフルエンザなどの際に免疫力が弱まった時に炎症を発症するケースがあり、感染をしてから数年後に気がついたという場合もあります。ちなみに扁桃炎や咽頭炎を発症すると38度以上の高熱が出たり、喉が痛くて飲み物を摂取することができなくなるなどの症状が出ます。喉に膿が溜まったり扁桃腺に濃栓ができることもあり、症状が治まるまでの間は高熱やのどの痛みに苦しみ続けることになります。

咽頭部にクラミジア菌が感染して炎症などの症状が発症した場合、性器や泌尿器の症状よりも治療期間が長くなってしまいます。性器や泌尿器の場合であれば、ジスロマックを1回飲めば1週間程度の治療期間で完治させることができます。これに対して喉に感染して炎症などの症状が出ると、完治するまでに2週間以上も治療を受け続けなければなりません。症状が軽ければ内服薬(飲み薬)で治療をすることができますが、症状が重いと入院して抗生物質を点滴で投与する必要があります。