クラミジア治療薬のミノマイシンの副作用と注意事項

2019年10月18日
危険なウィルス

クラミジア治療の際に第一選択薬としてジスロマック(アジスロマイシン)が使用されますが、人によってはアレルギー反応を起こしたり急性腎不全・肝機能障害などの重大な副作用が出る場合があります。クラミジア菌の種類によってはマクロライド系のジスロマックで完治させることができない場合もあり、他の抗生物質を使用しなければならないケースがあります。

ジスロマック以外のクラミジアの治療のために、テトラサイクリン系の抗生物質を使用することができます。テトラサイクリン系の抗生物質として、ミノサイクリン(塩酸塩)を有効成分とするミノマイシンという処方箋薬があります。ミノマイシンは先発医薬品で、ミノサイクリン塩酸塩を含むディバインというジェネリック医薬品も製造・販売されています。ネット通販を利用すれば、ミノマイシンンの代わりにジェネリック医薬品のディバインを購入することが可能です。

テトラサイクリン系の抗生物質もジスロマックなどのマクロライド系の薬と同じように、細菌の細胞内で蛋白質の合成を防いで増殖を防ぐ働きをします。マクロライド系の抗生物質は単に細胞の材料である蛋白質合成を阻止するだけですが、テトラサイクリン系の抗生物質は細胞分裂の際にDNAの複製を阻止する効果も発揮します。細菌にとって最も重要な遺伝情報の複製(コピー)を防ぐ働きがあるので、細胞分裂を邪魔することで効果的に増殖を阻止することができます。

ミノサイクリンは、ジスロマックが開発される以前からクラミジア症の治療に使用されています。現在でもアレルギーなどの理由でジスロマックが使用できない場合に、ミノマイシンがクラミジア症の治療に用いられることがあります。ミノマイシンはアジスロマイシンよりも効き目が強いのですが、強い副作用が出やすいので注意が必要です。

添付文書によると、ミノサイクリンの主な副作用は腹痛・悪心(約3%)、食欲不振(約2%)、胃腸障害(約1%)などの消化器系の症状です。消化器系の副作用以外にも肝機能検査異常(AST・ALT値の上昇)が出る場合があるので、服用期間中に健康診断などで血液検査を受ける場合には事前に医師に申告をする必要があります。下痢や胃腸障害などの消化器系の症状や肝機能障害などの副作用の発症は、ジスロマックなどの他の抗生物質でも同じです。これら以外にも、ミノサイクリンや同じ成分を含むジェネリック医薬品を服用する際は、別の副作用にも十分注意をする必要があります。

ミノサイクリンの添付文書では重要な基本的注意として、めまい感があらわれることがあるので自動車の運転・機械操作・高所作業に従事しないようにと書かれています。本剤の服用をすると脳圧が上昇して頭痛の症状があらわれたり、前庭毒性(前庭障害)の影響によりめまい・運動失調・悪心・嘔吐などを感じる場合があります。頭痛やめまいなどの副作用があらわれるのは服用期間だけですが、クラミジア治療をする場合は10~14日にわたり毎日1回または2回服用を続けなければなりません。治療期間(約2週間)は、自動車の運転や危険な作業に従事しないように注意しましょう。自動車の運転や危険な作業に従事しない場合でも、日常生活で運動失調やめまいなどに十分注意を払う必要があります。

ミノマイシンを有効成分とするミノサイクリンやディバインでもクラミジア症の治療に有効ですが、服用すると強い副作用が出る恐れがあるので慎重に使用する必要があります。クラミジア症の治療は、基本的に副作用が少なくて安全性の高いジスロマックやアジーを使用されます。マクロライド系の抗生物質の服用ができない場合や完治に失敗した場合にのみ、テトラサイクリン系のミノマイシン剤が使用します。