咽頭クラミジアはどう治すのか

2019年09月10日
悩んでいる男性

クラミジアが咽頭に感染する割合は欧米よりも日本の方が高く、特にオーラルセックスをおこなう風俗の仕事をしている女性に多く見られます。風俗の仕事をしている人以外にも、複数の相手とオーラルセックスをしている男女でも高い割合で感染が認められます。

もしも何らかの原因で咽頭クラミジアに感染して扁桃腺などに炎症を発症した場合、病院で風邪やインフルエンザによる扁桃炎と診断されて抗生物質が処方されることがあります。一般的な扁桃炎の治療で用いられるような抗生物質でも症状が治まる場合がありますが、完治せずにクラミジア菌が残存し続けてしまうケースが少なくありません。症状が消えても細菌が残っていると炎症が再発したり、他の人に感染をさせてしまう恐れがあります。もしも咽頭クラミジアにかかってしまった場合は、適切な薬・治療法を用いて完治させなければなりません。

人によっては治療をせずに放置し続けている間に、症状が治まって自然治癒したかのように見える場合もあります。免疫力が回復することで細菌の数が減って症状が消える場合がありますが、粘膜に病原体が残存しているケースがほとんどです。細菌が残されていると免疫が弱くなった時に再び炎症を引き起こしてしまうことがあり、放置して自然治癒を期待することはありません。

咽頭クラミジア症にかかってしまったら、抗生物質を用いて病原体(細菌)を完全に除去させる方法で治療をおこないます。風邪をひいた時などに扁桃炎を発症するとセファム系の抗生物質が処方される場合がありますが、この方法だと一時的に症状が治まったとしても病原体が残存するので完治させることができません。完全に殺菌するために、マクロライド系の抗生物質が使用されます。

検査でクラミジア菌の感染が確認されると、マクライド系の抗生物質のひとつであるジスロマックが処方されます。ジスロマックを服用すれば、90%の割合で完治させることができます。病院で診察を受けるとジスロマックを服用してから3~4週間後に検査が実施され、細菌が検出されなければ完治とみなされます。ジスロマックを服用することで性器や尿道に感染した細菌を完全に除去することができますが、咽頭部に感染した細菌が残存するケースがあります。咽頭部に感染してジスロマックを服用した後に1週間ほど経過しても症状が改善されない場合には、強力なニューキノン系やテトラサイクリン系の抗生物質が使用されます。

性器または尿道クラミジアであれば、ジスロマックを1回服用すれば1週間程度で治癒します。これに対して咽頭クラミジアは、完全に病原体を除去するために長い期間がかかる場合が多いです。発見が遅れて重い症状が出てしまった場合には、2週間かそれ以上の期間にわたり点滴や内服薬で抗生物質を投与して治療をしなければならなくなるケースがあります。

感染部位が性器・尿道だけであれば、数回の通院と1回の服薬だけで治療が済みます。これに対して咽頭部に感染してしまうと、場合によっては2週間以上の長い期間にわたり通院や入院をして治療を受けなければならなくなってしまうケースがあります。通院や入院をするために、仕事や学校を休まなければならなくなってしまいます。治療期間が長引いてしまうと、薬や検査のための費用がかかってしまうでしょう。

抗生物質を使用して治療をすれば咽頭クラミジアを完治させることは可能ですが、完治させるためには時間やお金を必要とします。治療のために必要な時間や経済的な負担を考慮すれば、感染を予防するための対策を講じることが賢明です。複数の異性との性交渉をしないことや、オーラルセックスの際も感染予防のための対策をおこなうことが大切です。